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Adobe animateによるアニメーションの制作

YUKINOⒸ森野あるじ (youtube)

今でこそアニメション制作はadobeのaftereffectsが主流になってしまいましたが、FLASHというアプリケーションが一世を風靡した時代がありました。


FLASHは本来プロダクションワークのアニメーション制作をクリエイターが一人で制作する事を可能にした画期的なアプリケーションでした。

動画を1枚1枚手で描かなくてもベクターグラフィックの特性を活かした本格的なアニメーションがパソコンで作れるFLASHは多くのクリエイターの創作意欲を刺激しました。

 

FLASHにはアニメーションツールとしての面ともう一つインタラクティブなリッチコンテンツサイトを制作するという2つの顔がありましたがHTML5やCSSなど記述言語の進歩にいつの間にか消えていき、adobeのanimateとしてアニメーション作成ツールとして今でもひっそり生き残っています。

手軽にアニメーションを作成できるFLASHのポテンシャルは現在でも十分に通用すると思っています。

 

animateとしてのマニュアル本などは殆ど販売されていませんが、FLASHの解説本であれば古本でそれこそ300円500円で購入できます。


FLASH(animate)でアニメーション作品を作るのは現在のアニメーションの基準で考えると厳しいかもしれませんが、web用の動画フォーマットであるwebpフォーマットのアニメーションを制作するツールとしてwebサイトや動画のオープニングに使用するのであれば十分実用に耐えうると思います。

大学でFLASHも教えていたのでご希望があればセミナーなども可能ですので興味のある方はご相談下さい。

 

森野あるじ氏
全盛期のころ何名かのFLASHアニメーション作家が活躍していてその中の代表的な作家に森野あるじ氏がいました。
以下はyoutubeチャンネルの森野あるじ氏のFLASHアニメーション作品です。

2000年頃、flash全盛期に作成したオリジナルのアニメーションを公開しています。
https://www.youtube.com/@Morinono99

​​サイトビルダーとしてのFLASHの終了
再生するためにWebブラウザに追加するAdobe Flash Playerが必要でした。

しかしながらAdobe Systems社は、2020年にFlash Playerの開発及び配布を終了しました。

 

Flashが終了する理由は、セキュリティ問題と動作が重くなるというデメリットがあったからです。
また、代替となるHTML5の仕様が2014年に正式に勧告され、移行が進んだことも理由に挙げられます。

Flashは、ActionScriptというプログラミング言語を含んでいます。これによりプログラマーは意図する開発が可能です。
ですが、プログラムを読み込んで動作させる側には、リスクが生じる心配がありました。
Flash Playerには、セキュリティ機能が実装されているため、サーバにアクセスしたときのリスクは低いはずです。しかし、Flashを埋め込んだPDFファイルをAdobe Readerで閲覧する際の危険性が指摘されています。なぜなら、過去にAdobe Readerの脆弱性が発見されたからです。

 

また、Flashは、AppleのiOS上、つまりiPhoneやiPadでは動作しません。Apple社は、Apple製のWebブラウザSafariがクラッシュする原因にFlash Playerを挙げ、動作しないようにしました。
動作が重くなるFlash Playerは、携帯機器には不向きと考えたのです。

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